戦国武将・明智光秀を知る為に読むべき最低限の本

この記事は約5分で読めます。
明智光秀最低限の本

2020年の大河ドラマ「麒麟が来る」の主役としてもスポットが当たり人気となっている戦国武将、明智光秀(あけちみつひで)。

そんな明智光秀を最低限の情報と逸話でざっくり知りたい! というあなたの為の最低限明智光秀を知るために読むべき本をご紹介。

僕は割と戦国好きだと自分で思うのですが、明智光秀と言えば文武両道、信長の野望などのゲームでも攻めにも行けるし内政もいける万能マンなイメージ。

そしてやはりもっとも興味が湧くポイントが、

「なんであんたみたいな万能マンが本能寺の変を起こしちゃったんだい?」

というところ。

本人にでも聞いてみないことには、本当の真意はわからないでしょう。

だから面白い。だからロマン。

大河ドラマでも果たしてどのように明智光秀の気持ちを本能寺の変へ導くのかが、多くの視聴者の関心ごとでしょう。

「麒麟が来る」を最大限楽しみたいなら『国盗り物語』。

最低限これだけ読んでおけば明智光秀が、というよりはNHKの大河ドラマ「麒麟が来る」を数倍楽しめるだろうと思うのが、司馬遼太郎氏の『国盗り物語』です。

もう50年近く前の小説ではありますが、今読んでも最高に面白い。

なぜこの小説をおすすめするかと言うと、まさに『麒麟が来る』で出てくる人物が揃い踏みだからです。

文庫版だと四巻もありますが、斎藤道三から織田信長、明智光秀に豊臣秀吉と戦国時代の主要キャストの多くが登場。

やはり明智光秀と言えば本能寺の変というイメージが強烈なので、なぜそれを起こすに至ったのか、周りの多くの人物と共に考えながら読み解く上では最高の読み物。

また、1巻2巻ぐらいまでは斎藤道三メインなのですが、これがまた破天荒ながらも抜群に悪くて、カッコいいです。

あと稲葉山城の堅牢さも素敵。

そして、織田信長が道三をすごく慕っているのもなんとも意外でほっこり。

唯一この小説の弱点は、時代小説初心者だと挫折しちゃうかも知れない、と思う点。

ぼくは司馬遼太郎著の小説はかなり読んできましたが、この『国盗り物語』は一度挫折して読むのをやめました。

理由は、そもそも斎藤道三を良く知らなかったし、序盤は道三が美濃の国を狙うまでが描かれているのですが、なかなか国盗りしなかったのでせっかちな僕が先に飽きちゃったんですね。

しかし、数年後また読む気になり、一気に読んじゃいました。

とんでもなく面白いのになぜあの時読むのをやめちゃったんだ? と思ったものです。

しかしやはりあの時僕が一度挫折したのは事実ですし、たしか軽い気持ちで読み始めたんです。

なんと言いますか、序盤の道三、ぶっ飛び過ぎてるんですよね笑

そこでついていけなくなった、というのもあったのかも知れません。

読むなら気合いを入れて。

そして「あ、面白い」と少しでも感じ始めたら、もう一気でしょう

明智光秀と、光秀を重用してきた男たちはどんな男だったか。

司馬遼太郎ならではの細かくて太い描写で明智光秀を一発で感じられるハズです。

戦国時代だって生の人間が生きていた。エグいほどに心の痛みを感じる『反逆』。

もう一つ、違う視点から明智光秀を知りたい方にオススメしたいのが、

遠藤周作氏の『反逆』です。

『反逆』は上下巻に分かれており、前半は荒木村重、後半は明智光秀を中心として描かれてており、その核にいるのが織田信長。

この荒木村重、馴染みがない方もいると思いますが、明智光秀と同様に織田信長に反旗を翻した武将です。

そして、自身は殺されずに逃げ延びたのですが、謀叛のせいで妻子と一族は引き回された末に処刑されます。

この遠藤周作氏の『反逆』最大の見所は、人の弱さ、人の葛藤、迷いなど、とにかく反逆するに至った人物達の心理描写にあります。

そして、荒木村重はなぜ反旗を翻したのか?

重用されていた明智光秀はなぜ信長に背き、本能寺の変を起こしたのか?

そこまでの経緯が丁寧な心理描写で描かれる様、そして負の感情に読み手が共感していってしまう感じは最近の映画で言うと『ジョーカー』で感じた感覚と似ているような気もします。

ただ、『反逆』では織田信長が合理的ではあるものの苛烈な感じで描かれており、ちょっと信長さん怖いわぁ、と思っちゃうかも。

ちなみに余談ですが、著者の遠藤周作氏はカトリック教徒としても有名。

『反逆』にもキリシタン大名の1人としても有名な高山右近が出てきます。

マーティン・スコセッシ監督によって映画化もされた『沈黙』も隠れキリシタンのお話でした。

なぜ今それに触れたかと言うと、ご自身もカトリック教徒であった遠藤周作氏もそれによる嫌がらせや迫害を経験しています。

故に、心の痛みがわかる。

そして文章には圧倒的な説得力が宿る。

と、僕は思いました。

織田信長に振り回され、最後には反逆することになる荒木村重と明智光秀。

その生々し過ぎるほどの心の動きを追いたいのであればぜひ読んで欲しい一冊です。

また、その時代の家族や妻達にもスポットが当てられています。

現代社会にも通ずる多くのテーマを含んでいますので、明智光秀を知りながらも、人の普遍的な本質も垣間見れる大作です。

一応注意点として、凄惨な描写もありますのでそういうのが極端に苦手な方はやめといた方が良いかも知れません。

まとめ

斎藤道三から本能寺の変まで、『麒麟が来る』を目一杯楽しみたいなら『国盗り物語』がおすすめ。

本能寺の変を起こした明智光秀の心の葛藤が気になるなら、『反逆』がおすすめ。

今回紹介した2作品は明智光秀を取り巻く当時の状況がわかりやすいので選出しましたが、もちろん明智光秀だけを描いた作品も多くあります。

それらを今回選出しなかったのは、明智光秀が謎多き武将である宿命で、多くの部分を創作で補うしかないからです。

謎が多いというのは、イコールで信頼できる史料が見つかっていなかったりするだけですから、今後また明智光秀像は変わってくるのかもしれません。

とにかくまずは、大河ドラマでどのように描かれていくのか、純粋に楽しみましょう。

最後の最後にもう一つ余談ですが、この記事トップの画像は桔梗です。明智家の家紋は桔梗紋ということで。

コメント

タイトルとURLをコピーしました