多くの宗派で唱えられ、かつ日本だとおそらくは1番有名なんじゃないかと思われる念仏が『般若心経』です。
大乗仏教における「空」(くう、です。そらではないです)の思想を説いたもので、悟りを得る為の秘密の言葉と空思想が詰め込まれています。
僕もかつてはなぜか覚えたくて仕方がない謎の般若心経ブームに入ったことがありまして、覚えました。
念仏というのは意味なんてわかってなくても、唱えてるとなんとなく心が浄化されていくような気がするものです。
気のせいなのかどうかは置いておいて。
しかし、意味を知っていれば尚更功徳があるはず。
歌詞の意味を分かって聞く洋楽と意味もわからず聞く洋楽の違いみたいなものですね。
意味知って聞けばより良い曲と感じられるものです。
というわけで簡単に『般若心経』のおおまかな内容です。
『般若心経』全文
まずは全文を念の為念仏の為読みも込みで書いておきます。
勝手な僕の唱えた時の語感では、得阿耨多羅三藐三菩提~あたりがサビな気がします。
あいや、でも序盤の色不異空~もサビっぽい?色即是空空即是色で盛り上がりますしね。
仏説摩訶般若波羅蜜多心経
ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみったじ
照見五蘊皆空 度一切苦厄舎利子
しょうけんごうんかいくう どいっさいくやくしゃりし
色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
しきふいくう くうふいしき しきそくぜくう くうそくぜしき
受想行識 亦復如是 舎利子
じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ しゃりし
是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
ぜしょっぽうくうそう ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん
是故空中 無色無受想行識
ぜこくうちゅう むしきむじゅそうぎょうしき
無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
むげんにびぜつしんい むしきしょうこうみそくほう
無眼界乃至無意識界
むげんかいないしむいしきかい
無無明亦無無明尽 乃至無老死 亦無老死尽
むむみょうやくむむみょうじん ないしむろうし やくむろうしじん
無苦集滅道 無智亦無得
むくしゅうめつどう むちやくむとく
以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罜礙 無罜礙故
いむしょとつこ ぼだいさった えはんにゃはらみったこ しんむけげ むけげこ
無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃
むうくふ おんりいっさいてんどうむそう くぎょうねはん
三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提
さんぜしょぶつ えはんにゃはらみったこ とくあのくたらさんみゃくさんぼだい
故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪 是無上呪
こちはんにゃはらみった ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ ぜむじょうしゅ
是無等等呪 能除一切苦 真実不虚
ぜむとうどうしゅ のうじょいっさいく しんじつふこ
故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰
こせつはんにゃはらみったしゅ そくせつしゅわつ
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか
般若心経
はんにゃしんぎょう
『般若心経』のあらすじ
仏さまの説いた般若心経のはじまりはじまり。
観音菩薩の辿りついた悟りとは何か?という問いへの答えを教えてあげよう。
いいかいシャーリプトラ。
この世の形あるもの全ては実体のない空だ。
また逆に実体がないからこそ何にでもなれる。
さらには心も同じだよ。
心もまた実体などなく、空だ。
つまり、自分なんてものも存在しない。
自分もまた空だ。
とにかく全部空なんだ。
世界も、生も死も、老いも、苦しみも、何もかもが空だ。
この空を悟った者は、どこにいても心安らかにいられる。
あらゆる苦しみも空であるのだから、苦しみすらもそもそも存在しない空なんだ。
では最後に空の悟りを得る為の秘密の呪文を教えるよ。
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
般若心経おしまい。
まとめ
いやいやじゃあそのぎゃーてーの呪文だけでよくね?
とか思ったあなたは空海と最澄に怒られて来て下さい。
ざっくりこんな感じの内容だとは思いますが、さすがは仏教、禅問答のような内容です。
とにかく空!
全部空!
それをガチでわかっとけばオールOK超ハッピー!
ということです。
内容はざっくりこんな感じだと思うので、あとは実際に唱えてみて下さい。
きっと繰り返し唱えるうちに、空とは何か? ということのカケラがもしかしたら見えるかも知れません。
今回紹介した読みだけだと唱える感じが解らないと思うので、参考までにガチなの貼っておくのでぜひ一度見てみて下さい。
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