お葬式に行く際に最低限覚えておきたい事【葬儀】

近い間柄ならまだしも、そうでない知人や友人の訃報というものは本当に驚きますし、衝撃です。

そして何よりこわいのが、予測することがとても難しいということでしょう。

突然の訃報、そしてお通夜と葬儀。

慌ただしい中で参列することになった場合に最低限知っておきたい知識を今回はご紹介いたします。

親しい者を亡くした遺族の心情を慮り、目立たぬ振る舞いを

お葬式の知らせや参列をする予定は日々の暮らしの中で突如として入ってくる特性上、知らせが届いた時に落ち着いて行動しつつ大切な人を失った相手を思いやる事ができるようにすることが何より大切です。

人生を全うされた方は安置する事ができる場所に搬送が行われますが、安置する場所として選定されるのは自宅もしくは葬儀業者の施設が多いです。

今日では法律によって亡くなってから24時間を経過しないうちに火葬する事が許されていないので、安置が行われている場所にて通夜が行われます。

そのため、人生を全うした日または翌日に通夜が行われる事が多く、通夜の翌日にお葬式と火葬が行われるといった流れが主流です。

お通夜と葬式両方に参列しても良いですし、忙しければお通夜だけの参列でも問題ありません。また、近年ではお通夜を行わずに1日で全てを完結されるタイプの葬儀も増えてきているそうです。

お葬式をする意味というのは、生前親交があった故人と最後のお別れをする為です。

故人を送り出すという館前もありますが、それ以上に送り出す側である僕らが一つの心のケジメとしての意味合いの方が強いように思います。

特に遺族の方々はまだ混乱の最中である可能性も高いので、しっかりと配慮してお悔やみを心から伝えつつ大切な方を突然失ってしまった遺族の方々に対しても寄り添う事ができる振る舞いを心がけましょう。

そのようなお悔やみの言葉を伝える時に意識すると良いのがシンプルにする事であり、悲しい気持ちを強く抱いている遺族をますます悲しませる言葉や、傷付いてしまう内容にしない事はもとより、短くとも心を込めて伝えることが1番大切です。

例としては、しっかりと心を込めて、

「お悔やみ申し上げます」

「ご冥福をお祈りします」

だけで良いのです。しっかりと心を込める事こそが最も大切です。

シンプルな言葉にすべき理由は、遺族の方々は悲しい気持ちを強く抱きつつも参列してくれている方々に次々と対応したり、段取りを目的とした打ち合わせを行う機会が多くて息つく暇もないほど動いているためです。

生前に関係性が親しかったほど伝えたい事が多くてやり取りをする時間も長くなりやすいですが、話し掛けても良いタイミングを十分に思慮しつつ、話し掛ける際には短めにお悔やみの気持ちを伝えましょう。

混乱に加えあまり経験の少ない葬儀の最中に長々とお悔やみの言葉を言われても困っちゃうのです。

また、お悔やみの言葉を掛ける際には病気について質問しないようにしたり、直接的な言い方などは口にしない事も相手を思いやる上で欠かせないマナーです。

葬儀に参列する際の服装は?

そしてお葬式に参列する時には喪服を着用しますが、喪服と合わせて着用するシャツに関しては平服に合わせるようなボタンダウンシャツや柄物のシャツなどは使用しない事が大切です。

難しく考え過ぎず、「目立たぬように」を意識すれば良いです。

黒色の喪服を着用しつつ手にするカバンなども黒色の物を選ぶのがマナーですが、黒色カバンであっても素材に光沢感が見られるタイプの場合は使用しないのがマナーです。

エナメルのピッカピカのだと目立ちますからね。

同様に光沢感が無い物を選ぶのは男性の場合喪服に合わせるベルトやネクタイも挙げられますが、特に手にする小物の数が多い女性の事例ではカバンはもちろん靴などに関しても光沢感が無い物を選びましょう。

靴やカバンは、厳密に言えば生きていないモノとして合成皮革の製品がベストなのですが、光沢さえなければそんなに厳密に言われるケースは稀なので気にしなくても大丈夫です。

女性の事例では男性のように喪服やスーツ以外を選ぶ事もありますが、喪服やスーツ以外を選ぶのなら黒色で光沢感が無いワンピースやアンサンブルを選びつつ、スカートの長さや袖の長さに気を配ります。

1人だけセクシー修道女な女性がいたら色々とまずいのは深く考えずともわかるかと思います。

さらに、光沢感がある物としてはアクセサリーも挙げられますが、アクセサリーは結婚指輪以外は外してから参列するようにし、メイクについても普段のメイクよりも薄めを意識して施します。

お香典と数珠は必要?

お葬式に参列する時に最低限手にしなければならないのが香典と数珠です。

数珠はあくまでも仏様に失礼にならぬように、さらには故人への敬意を表す為のものです。

もし忘れてしまった場合、葬儀に参列できないようなことはないのですが、敬意の表れとして出来れば忘れずに持参しましょう。

次にお香典。

お香典も故人に敬意を払い、霊前に花などの代わりに供えるものなので、必ず用意しましょう。

香典のために用いる外袋に関しては水引がプリントされている不祝儀袋を選びます。

水引の選び方や包み方等は終活ねっとをご参照ください。

中に包む額は生前の関係性または袋の種類に応じて異なりますが、共通しているマナーは著しく額が大きな香典は包まないようにする事です。

水引がプリントされているタイプの事例では3千円から5千円が目安で、黒色と白色の水引である事例では1万円から3万円が相場です。

もし渡してしまった後で金額が少なかったことに気づいたりしても、葬儀全般では重ねて何かをすることを忌避します。

それは不幸が重なる事を想起させるからです。

ですので、仮に金額や不備があったとしてももう一度香典を送るようなことはしてはいけません。

お葬式が行われている時にお焼香をするタイミングになったら親族と共に僧侶に対しても一礼した後、祭壇の正面に向かっても一礼を行い左手に数珠をかけつつ右手の親指と人差し指、中指を使いつつお焼香をします。

言葉にすると難しいのですが、前の人をよく観察して真似ていれば大丈夫です。

焼香についての詳細は公益社サイトをご覧ください。

まとめ:とにかく目立たぬように、香典と数珠をしっかり用意して、あとは他の人を真似てれば良し

誰しも最初の経験というのはあるものです。

僕自身、小さな頃に親戚のお葬式に出たきりでずっと幸運にも葬儀に参列するようなことになっていない為、正直どのような雰囲気だったかなどはほとんど覚えていません。

でも大丈夫。

難しく考えないことです。

用意すべきなのは香典と数珠。

そしてエナメルを避けて目立たぬ服装で行けば良いのです。

さらにお悔みの言葉は、極力短くシンプルに。

作法がわからなければ、他の人を真似ましょう。

そこまで準備できていれば、あとは仏様の導くままに行動していれば乗り越えられるはずです。

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