ゲームなどに出てくる火属性の幻獣・モンスターなどの元ネタ5選

火属性

バーニングな季節にイフリートでイフリータな火属性特集。

ゲームやアニメなどには無数の「火属性」の武器やモンスターやらが出てきます。

珍しい名前ではなく、「ああ、これは他のゲームでもよく見る名前だなぁ」というような名前も多いですよね?

というわけで今回は、最低限知っておきたいゲームなどに出てくる火属性のモンスターなどの元ネタをお届けします。

火属性モンスター・幻獣

まずは怪獣、モンスター、召喚獣などから。

イフリート

イフリート画
イフリートに抱かれるマクハン

召喚獣で特に有名かとは思いますが、他にもガンダムにも出て来たり、人型になっていたり、とかくよく登場する火属性の代表格。

このイフリートは、イスラム教の中での堕天使。

イスラム教の伝説の中では、ジンと呼ばれる魔人の一種とされ、性格も荒っぽくて顔もこわい、さらに様々な魔術を操る事ができ、特に火属性魔術が得意です。

また、ジンというのは精霊でもあり、人間としての性別が定まっておらず、女性に変身することもあります。

女性形となったイフリートは、イフリータと呼ばれます。

フェニックス

古代エジプト時代に描かれたフェニックスの元になったとされる鳥「ベンヌ」の絵
古代エジプト時代に描かれたフェニックスの元になったとされる鳥「ベンヌ」の絵

お次はフェニックス。

火属性の幻獣や召喚獣として登場する他、不死の象徴としてもよく登場します。

ファイナルファンタジーではフェニックスの尾が復活アイテムだったりしました。

このフェニックスは、古代エジプトの神話の太陽神ラーの従えていた聖なる鳥、ベンヌが元だとされています。

べンヌは、毎日一度死にます。

夜になると、神殿にある炎に飛び込み、またその翌朝に炎から飛び出してきて復活するのです。

その逸話は時を経て変化はしていきましたが、本質的な部分は変わっていません。

不死鳥フェニックスは、夜に死んで朝また飛び上がる。これがどういう意味かわかるでしょうか?

そう、つまりフェニックスは太陽を現わしているのですね。

夜には沈み、朝にまた昇る。

古代エジプトでは、姿形がなくなってしまう=太陽が死んだ、と解釈していたのかも知れません。

なんでもいいのでとりあえずフェニックスの尾999個ください。

サラマンダー

「動物寓意譚」の写本(14世紀)より、サラマンダー
「動物寓意譚」よりサラマンダー

イフリートと同じぐらいよく見かける名前がサラマンダー。

16世紀に錬金術師パラケルススが書いた『妖精の書』に登場し、その後ヨーロッパでは四大精霊の1つとして広く知られています。

(火の精霊がサラマンダー、水の精霊がニンフ・またはオンディーヌ、地の精霊がグノーム、風の精霊がシルフ)

サラマンダーは、トカゲやドラゴンの姿だとされています。

特にヨーロッパに生息するファイアサラマンダーというトカゲが元になっているとも言われています。

ファイアサラマンダー画像
ファイアサラマンダー

ただ、錬金術師パラケルススは人型であると考えていたようで、真偽は実際にサラマンダーを見てみないとわかりません。見れれば、ですが。

ウィルオウィスプ

ウィルオウィスプイメージ

青白く光り、暗闇を彷徨う炎……ウィルオウィスプ。

30代半ばのスーファミ世代な僕は、聖剣伝説の影響でウィルオウィスプと言えばどちらかと言うと月、または光属性なイメージですが、このウィルオウィスプ、日本で言うところの「鬼火」のようなもの。

世界中で見られるというウィルオウィスプは、人を危険な道へ迷い込ませたり、崖へと誘導したりと、イタズラにしては怖すぎる現象。

ウィルオウィスプという名前は、英語でwill-o’-the-wispとなり、松明持ちのウィル、という意味。

昔ウィルさんという悪いことばかりした人が、一度は蘇って改心することを誓ったのに、結局また悪さをしまくって聖人から怒られ、煉獄を彷徨う羽目になりあます。

その際に、ウィルを哀れんだ悪魔が、小さな燃える石炭をウィルにあげました。

そう、ウィルオウィスプとは、いまだ彷徨い続けているウィルの持った、燃える石炭の灯りなのです。

アグニ

アグニ神画像
アグニ神

アグニもゲームなどでよく見かけます。

こちらのアグニ神は、インド神話での火の神様。

あらゆる火の神であり、心の中の炎や、考えの中での炎など、本当にあらゆる火属性のものはアグニ神がいらっしゃるのです。

嫉妬の炎もアグニ?

古来より炎は神聖なものであるとされていました。

例えば、焼き払うことによる浄化。

汚れた大地であっても、アグニ神怒りの一撃で一掃してもらえば、またそこに清浄で新しい世界を作ることができます。

また、天と地上との仲介者でもあり、地上で燃やされたものは煙となり天へと届きます。

観念的で難しいかも知れませんが、忘れないでください。アグニ神はこの世のあらゆる火属性な場所に宿っているのです。

まとめ

なかなかにアツイ面々でしたが、いかがでしたでしょうか?

太陽に関する神様なんかも大体火属性にされる事が多いイメージ。

天照大御神とか、太陽神ラーとか、アポロンとかですね。

ただ、ゲーム好きからすると「いやいやそこは聖属性でしょ」とか「光属性でしょ」と言いたくなるのが難しいところ。

ゲームで使われている名前は、ほとんどが何かしらの元ネタがあるものばかりなので、かっこいいなぁ、と思った名前は積極的に調べてみるときっともっと面白い世界を知ることができるかと思います。

カッコイイ名前記事もよければお読みください↓。

そして、わが国ニッポンは、地味に火属性大国だったりします。

派手な火属性モンスターこそ少ないですが、なんと言っても妖怪の類での火の伝承は全国に存在しているのです。

火にまつわる伝承記事もよければご覧くださいませ。

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