最低限知っておきたいカバの不思議な生態

カバ

見ているこっちも癒されてしまうのんびりと優雅に動くカワイイ動物であるカバ。

または水中にて心地良さそうにマイペースに過ごしているイメージを持たれているかも知れません。

展示されている動物園では癒やしが感じられるなどの理由からいつも人気がありますが、実は僕らの知らない凶暴な一面があったりもします。

そもそも一体カバとは何に近い動物なのか? などの基本的な知識から知っておけばドヤ顔できそうな豆知識まで、今回は最低限知っておきたいカバの不思議な生態についてご紹介します。

カバの不思議な生態

名前と大きさ

哺乳類のカバは、漢字で表記した時には河馬という漢字が用いられ、さかのぼれば古代ギリシア語での川と馬という意味合いを持ちます。

Hippopotamusという英名は、カバを意味するラテン語をそのまま用いたものです。ヒポポ、と略されることも多いです。

生息しているのはアフリカ大陸で、サハラ砂漠よりも南にしか生息していません。

日本で見るには動物園へ行くしかありませんね。もちろん、山の中や沼をカバが歩いているとは想像できませんし笑

分類上ではずっとブタ風の見た目からイノシシに近いとされていたのですが、分類学的には牛の方が近いのに加えてDNAとしてはクジラに近いということがわかってきました。


体の大きさは体長が4mで体重は雌の場合が1400kgであるのに対し、雄の場合は1600kgから3200kgにもなり地上で生息している生き物の中では、象とサイに続いて体が大きくて体重が重たい動物です。

顔のパーツ配置が特徴的、そして巨大な犬歯

そのように胴体が大きいのと共に、頭部も大きいのですが、大きな頭部の横側には耳や鼻、目が一直線上に並んでいるので水中で過ごしつつも周りの様子を知る事ができたり、呼吸も周囲を探りつつすることができます。

この顔パーツの配置は特徴的ですよね。


同じく口の大きさもとても大きく、長い口の中には前側にある歯と犬歯があり、中でも下顎から生えている犬歯については長さが50cmもありさらに重量は2kgもあります。

巨大な犬歯。噛まれたらしぬる

乾燥を防ぐ赤い汗


大きな体には厚い皮と共に多くの脂肪が存在していますが、最も外側に位置している表皮は突出して薄いために体の中にある水分がすぐに体外に放出されてしまう上に、著しく乾燥状態になってしまうと皮膚が裂けてしまう事もあります。

それを防ぐための機能が、赤い汗です。

カバは水中から出た際に関そうを防ぐために赤い色の汗のようなものを全身から出します。

汗のように見える液体は表皮の潤いを最低限保つための液体です。


普段水の中で過ごしている時間が長いと紫外線に対して弱くなってしまい、些細な紫外線でも表皮に大きな負担を与えてしまうきっかけになるので、赤色の液体を出して保護しています。


さらに、赤色をしているのはアルカリ性であるからです。

水中での長時間行動と高速移動



生態について特徴的なのは雄と雌では過ごし方に差異が見られる点であり、雄は単独で行動するのが基本であるのに対して雌は他の雌や子供と共に10頭から20頭の群れを作って過ごします。


そして、明るい時間帯には水中にて過ごしていますが水中を泳ぐのではなく底を歩いて移動をし、日が沈んで暗くなると陸の上に出てから1日あたり40kgもの草を食べます。

40kgですからね。人まるごと一人食べるぐらいの量です。


カバは、動物園にある水槽の水の中から頭部のみを出しつつのんびりを過ごしているように見えるのが特徴的なので、性格が穏やかであると捉えられるかも知れませんが、実際にはとても縄張りに関する拘りが強くて縄張りが狙われた時には獰猛になります。

縄張り意識の強いカバが水中を高速で移動し、ボートに襲い掛かる動画をぜひご覧ください。カバの本気が垣間見えます↓↓


縄張りに入ってきた動物が存在する際には同じ種類であったとしても強い対応をしますし、相手が動物の中でも強いワニやライオンであっても容赦なく対応します


自然の中で生息している生き物の中には、同様に水の中で過ごす事を基本にしている生き物が多数存在していますが、カバが唯一無二の強みとして持っているのは水中を縦方向に自由に行動できることです。


水の中を生息域にしている生き物の中ではいつも水面に近い所で生息していたり、底の方で生息をしているといった個性がありますが、カバに関しては肺の膨らまし方などによって底を歩いたり水面に近い所で浮く事が容易に行えます。


尚且つ、哺乳類であるのに8分間という長い時間にわたって潜り続ける事ができますし、まだ小さくてライオンなどの存在が心配な個体については水中で育てられる事もあります。


高い能力を発揮するのは水中のみならず、陸に出た時には走れば時速30kmも出せますし、口にした物を力強く噛んだ時の力は1000kgにもなり哺乳類の中でも最強クラスです。

よく見るスイカ丸ごと食べるカバ↓↓

まとめ:カバは実は俊敏にも動けるこわいヤツ。イメージを一新すべし

カバはゆっくりのっそり生活しているイメージですが、水中でも長く行動でき、かつ縦方向に潜っていくことができ、そしてかなりの速度で泳ぐこともできる俊敏な動物なのです。

あの巨体が爆速で泳いできたら、超恐怖ですよね。

そして恐ろしいパワーの歯で噛まれでもしたら……。

ワニだってひとたまりもありません。

次に動物園などでカバを見かける機会があったら、少し違った目線で観察してみてください。

赤い汗も、しっかり観察すればわかるかと思います。

本気出すと実は超怖いカバさん。

ゆっくりのっそり動いている姿で人を油断させているのかも?

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