普段何気なく食べている野菜や果物ですが、当たり前のように皮は剥いて捨てていた野菜や果物も、実は皮の方に栄養があったりします。
今回は、野菜や果物を皮ごと食べた方が良い理由と、意外な皮も食べられる野菜・果物をご紹介。
皮にこそ栄養が多く含まれている
意外なのですが、皮の方にむしろ多くの栄養が含まれている野菜・果物は多いのです。
それはなぜか?
理由はシンプルで、野菜も果物も、日光を浴びて育ったり、また土から栄養を取り込んで育ちます。
その際最も外側にある皮が当然一番その恩恵を受けますし、またより多くの栄養を取り込むべく一番頑張る箇所でもあります。
故に、苦味やしぶみなどが皮から感じられることも多いのですが、それこそ栄養なのでむしろ苦味などを感じたようなら喜ぶべきです。
魚で例えれば、一番良く動く尻尾の筋肉の部分やヒレの根本の部分がおいしいのと同じです。
その為、理屈の上では基本的には野菜も果物も皮の方が栄養がある、ということになるのです。
ただ、どうしても皮は食べられないでしょ、と思う野菜・果物も多々あると思うので、いくつか挙げて食べ方を見てみましょう。
丸ごと食べちゃって全然大丈夫な意外な野菜・果物
まずは、意外と敬遠してるだけで食べてみたら全然アリなものから。
キウイ
え、皮ゲジゲジですやん……。
と思っているあなた、もったいないです。
特にビタミンCなどが豊富で栄養の塊であるキウイは、なんと皮や皮に近い部分の方が栄養が倍近く含まれています。
そして、皮ごと食べても全然大丈夫。
むくのが面倒で買っていなかったという方も、丸ごとかぶりつけちゃうなら楽ですよね?
流石にヘタの部分は食べるのはツライですが、皮は一緒にかぶりついても全然おいしいので是非試してみてください。
ただし、やはり食感はだいぶ変わりますので最終的には好みで良いとは思います。ただ、皮付近に栄養タップリなのは事実なので皮を食べない場合でも極力皮スレスレまで削り取って食べましょう。
長いも
え、ちょろひげ気持ち悪いんですが……。
と思っているあなた、もったいないです。
我が家ではよく1センチぐらいにスライスして、そのままバターで焼いて食べてますが、一度皮ごと食べてみるとむしろ皮が美味い、とすら思うようになります。
ねばねば感が面倒で避けていた方も、焼くだけなら簡単ですし本当においしいので是非やってみて下さい。
ちょろひげも、ドロを落とすぐらいに洗えば取らなくて全然OK。気になりません。
里芋
いやいや、毛むくじゃらですけど?
と思っているあなた、もったいないです。
気になるならば、ちょっと固くなっている目のような部分だけ削り落としてあげれば、普通に丸ごと食べちゃって大丈夫です。
最初は勇気がいりますが、食べてみるとなんてことはなく変わらず美味しいです。
梨
夏に美味しい梨。
梨はまさに「皮が本体」と言ってしまっても良いぐらい、皮に栄養が詰まっています。
僕の幼少期にはおばあちゃんがキレイに皮を剥いてカットしてくれた梨を食べたものですが、今思えば実にもったいない事をしていたわけです。
しかも、皮ち近いところが特に甘くなっているので、皮ごと食べることであら不思議、今まで以上に甘みを感じられるかと思います。
是非、皮ごとどうぞ。
かぼちゃ
いやいや鎧着てますやん。
と思ったあなた、もったいないです。
僕の周囲にはかぼちゃの皮は食べられないと思っている人は少なかったのですが、もし食べられないと思っていたら大間違い。
実家ではよく皮ごと煮込んだかぼちゃが出されたものです。
煮込めば柔らかく食べられますので、是非皮ごとどうぞ。
ただし加熱せずに皮ごとかぶりつくのは多分無理です。やったことないですが。
皮ごと食べられる野菜・果物その他
他にも、サツマイモ、ジャガイモ、にんじん、大根、かぶ、ゴボウ、れんこん、ナス、トマト、桃、しょうがなどなど。
注意が必要なのが、ジャガイモ。
ジャガイモも皮ごと食べられますが、芽だけはしっかり取りましょう。
毒性を持つソラニンなどが芽には含まれているので、食中毒を起こす可能性がありますので。
また、見栄えだけをとにかく良くしたい場合には皮を入れるとどうしても見栄え悪くなるので、そこはご注意下さい。
煮出したりジャムにすれば食べれる野菜・果物
次に、流石にそのまま皮ごと食べるのはキツイけれどやりようによってはしっかり栄養を取れる野菜・果物です。
みかん・オレンジ
いけちゃう方は皮ごとかぶりついても良いのですが、流石にちょっと……という方は刻んで砂糖と煮詰めてジャムにしてどうぞ。
オレンジマーマレードなどはまさに皮を煮詰めて作ったジャムです。
みかんばかりは僕も丸かじりしようとした事がないので、ちょっと次のみかんのシーズンにはがぶっといってみたいと思います。
バナナ
バナナもなんと皮に栄養たっぷり!特にカリウム!
これもちょっと今度皮ごと食べてみます。しっかり洗ってからです、もちろん。
もし手軽にバナナの皮も食べたいと思うなら、ほかの果物と一緒にミキサーにかけてスムージー風が飲みやすいようです。
それなら確かに皮もあまり気にならないでしょうから。
ニンニク
ニンニクの皮ってもしかしてマジにあの皮?
と引くかも知れませんが、あの皮です。
よく居酒屋で丸ごと揚げたのがメニューにあったりしますが、あのように丸ごとカラッと揚げちゃえば比較的食べやすく、栄養も漏らさず摂ることができます。
たまねぎ
見るからに食べれない感しかないたまねぎの皮。
もちろん、パクッと食べることはできないのですが、しっかり煮出してあげるとビタミンやミネラルたっぷりの出汁が取れます。
特にポリフェノールの一つであるケルセチンという抗酸化作用のある成分は、実よりも皮の方が十倍近く含まれているので若返っちゃう!
僕は一度やってみたことあるのですが、率直に言いまして美味しくはないです。良薬口にクソマズし。
スイカ
スイカの皮もすごいです。
赤い実の部分に含まれるシトルリンというサプリにもなるほどの有能なアミノ酸があるのですが、なんと白い皮の部分には二倍も含まれています。
流石に外側の緑部分はツライのですが、そのギリギリ内側の白い皮部分は食べましょう。
生ではちょっとキツイので、お漬物がオススメです。
きゅうりかな?という感じで美味しく食べれます。
まとめ
今回紹介したように、野菜も果物もほとんどが皮ごと食べて問題ないだけでなく、むしろ皮を食べた方が栄養が沢山摂れるのです。
今一度、料理をする際には「これってもしかして皮も食べられる?」と疑ってみてください。
栄養を無駄なく取れるだけでなく、ゴミも減らせて地球にも優しい!
野菜と果物は本当に素晴らしいのです。
また、なるべく農薬を使っていない野菜などを食べたい場合、スーパーで普通に買うと判断できない物がおおいので、ベンリなネット通販などをオススメします。
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口に入れる物はしっかり安全な物を選びたいですからね。
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