天気予報に関する最低限覚えておくと役に立つ豆知識

天気予報の豆知識

普段何気なくニュースで見ている天気予報。

意識せずに見てしまっていますが、実は細かく言い回しがルールに乗っ取って変えられていたりすることまで知っている方は少ないかと思います。

そこで今回は、知っておけばぐっと天気予報の見方が変わり、時には大いに役に立つであろう豆知識をご紹介。

雨の強さの言い分け

まずは多くのバリエーションのある雨の強さ。

雨の量によって細かく気象庁で決められた言い方があります。

一時間の雨量(mm)予報での言い方人が感じる強さ
3未満 弱い雨――
10以上20未満やや強い雨ザーザー降り。足が濡れる。
20以上30未満強い雨どしゃ降り。傘さしていても濡れる。
30以上50未満激しい雨いわゆるバケツをひっくり返したような雨。
50以上80未満非常に激しい雨滝のようにゴーゴーと降る。
80以上~猛烈な雨息苦しく、圧迫感。傘は役に立たない。

こうして並べて見てみると、気象予報士がニュースの時に言っている言葉ばかりであることがわかります。

多少言い回しを変えていることはあっても、基本的には気象庁の定めたルールに則って天気予報を伝えているのです。

夕方や未明っていつ? 一日の分け方

夕方から雨。

未明まで雨。

など、なんとなくな印象を受ける「夕方」などの言葉。

もちろんこれも決まりがあるので、知っておきましょう。

時間呼び方
0時~3時未明午前中
3時~6時明け方午前中
6時~9時午前中
9時~12時昼前午前中日中昼頃
12時~15時昼過ぎ午後日中昼頃
15時~18時夕方午後日中
18時~21時夜のはじめ頃午後
21時~24時夜遅く午後

一時雨と時々雨の違いは?

次に、一時雨と時々雨ってどう違うのか?

一時雨は、雨が連続的に起こり、その雨の発現期間が予報期間の4分の1未満のとき。

とあります。

例えば午後だったら、午後の内に連続して雨が降る時間が12時間の内3時間未満だったら、「午後は一時雨」となるわけです。

一方の時々雨は、雨が断続的に起こり、その雨の発現期間の合計時間が予報期間の4分の1以上、2分の1未満のとき。

ややこしいですね。

午後だったら、12時間の内に雨が断続的に降った時間の合計が12時間の半分、6時間未満であったら、「午後は時々雨」と言えます。

○○年に一度の大雨が毎年起きる理由

近年集中豪雨の災害は度々起きており、ニュースを見ていてどうしても素朴に思ってしまうのが「〇〇年に一度なのに毎年起きてるじゃん」という疑問。

これを見た時に勘違いしない為に覚えておきたいのが、まずこの〇〇年に一度というのは

その地域での統計上の情報

であるという事です。

全国的に見て○○年に一度の雨ではなく、ある地域での〇〇年に一度ということなので、気象庁のホームページにも書かれているのですが、ある地域では〇〇年に一度でも、全国で見れば年に複数回起こりうる可能性もあるとのこと。

どちらにしろ、その地域では滅多にない事なのは間違いないので、最大限備える必要があります。

北海道には梅雨入りが無い

北海道地方には、なんと梅雨入り情報は出されません。

というのも、北海道には確実に梅雨前線が通るわけではなく、季節的な「梅雨」と言えるほどに顕著に雨が降らないからです。

しかし年によっては梅雨のような雨が長く降る事もあるのですが、毎年ではない為に気象庁の梅雨情報は出されないのです。

また、同様の理由から小笠原諸島にも梅雨情報は出されません。

「アメダス」の名前は雨とは関係ない

気象観測を日本国内1300箇所で行っている無人の気象観測施設であるアメダス。

いかにもアメという名前が付いていることから、雨からもじった名前なんだろうな、と僕も思っていましたが、実は全く雨とは関係ありません。

アメダスは、自動気象データ収集システムが正式名称であり、これを英語にすると、

Automated Meteorological Data Acquisition System

となり、読みは

オートメイティッド・ミーティオロロジカル・データ・アクイジション・システム

です。超必殺技にしても長すぎますね。ミーティオロロジカルのロが続くあたり、テストに出たら一撃で間違えそうです。

※余談ですが、気象庁を英語にした場合、Japan Meteorological Agencyとなり、ミーティオロロジカルが入ってます。気象の~を表す形容詞です。

この英語の頭文字あたりをピックして、

Automated Meteorological Data Acquisition System

AMeDAS

アメダス!

となります。

まとめ

天気予報に関する情報は奥が深いです。

気象庁も様々な検証結果をホームページに出しているので、興味が沸いたら是非見てみてほしいです。

気象庁ホームページ

そして、日々の生活と、災害時などには全力でお世話になるわけですから、最低限知るべきことは知っておきたいところですね。

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