最低限知っておきたいダチョウの不思議な生態【全力走行特化】

ダチョウ

鳥であり、大きな羽根(らしきもの)まで持っているのに空を飛ぶことができず、それでいて地上での走行性能がとんでもなく高い、謎しかない動物、それがダチョウです。

動物園に遊びに行った時に目にする機会は多く、鳥の中でも突出してデカイので見つけやすいですよね。

そして、不思議なダチョウさんには唯一無二の特徴が数多くあります。

ダチョウの身体的特徴

これまではアフリカ大陸における広い範囲に分布していましたが、現在ではアフリカの中部や南部に限って確認がされており、普段は草むらもしくはサバンナにて小規模な群れを構成して生息しています。

そのようなダチョウは、動物園などで実際に目にした時にもとても大きいのが印象的であることからもわかるように、体長は2メートルもありますし体重は100キロ以上あります。

胴体に対して首の細さが細い上に頭部も小さいですが、胴体は存在感がある羽毛が全体を覆っていて、現在の様相は300万年も前から変化していません。

最早恐竜なダチョウさん。

そして、いつ逢っても「お前は昔から変わらねぇなぁ」と言われがちで、かつ「その通りなんです」としか答えようのないダチョウさん。

繁殖の時期を迎えた時には1匹の雄に対して複数の雌が近くに居るのも特徴的ですが、雄と雌を見分ける時にポイントになるのは羽毛に見られる色です。

雄は黒色が濃いのに対して雌は灰色もしくは茶色をしていますし、特に体が大きくて足やくちばしが赤みを帯びているのも雄の特徴です。

そして、ダチョウと言えば鳥であるものの空を飛ぶ事ができないという特性がありますが、もう一つ鳥の中では珍しい特徴があります。

ダチョウは鳥類では珍しい草食動物

それが、草食動物であるということです。

そのため、動物園で展示をする時には同じく草食動物のシマウマやキリンなどと一緒に展示をするようなことも可能になっているのです。

また、草食動物だからこそ消化吸収がしっかりと行えるように腸の長さが長く、意識的に石を飲み込んで硬くて消化しにくいような食べ物を飲み込んだ石ですり潰して消火する――というような器用な芸当もできます。

以前記事にもしたワシやタカなどの猛禽類はガッツリ肉食で顔も結構凛々しかったのですが、ダチョウはその真逆。

やはり草食動物は人も鳥も優しい顔つきになる?

優れた視力と嗅覚

ダチョウが愛嬌があるのは、頭部の大きさに比べると目の大きさが大きい上にはっきりとしている様子が挙げられますが、大きいが故に視力が良くて世界中に数多くの生き物が存在している中で最も視力が良いです。

40メートル以上離れた距離の、小さなアリまでしっかりと視認するのだそうです。

それって……どういう世界が広がっているんですかね。

ちょっと想像できません。

また視力だけでなく、くちばしに大きく開いている鼻の穴によって嗅覚の能力も長けています。

多くの獰猛な動物が跳梁跋扈するサバンナなどの過酷な土地でもたくましく生きていける秘訣は、とんでもなく良い視力と、優れた嗅覚によるものなのかも知れませんね。

過去に書いた頂点捕食者の記事もよければ併せてごらんください。もちろんダチョウは入っていませんが、天敵が沢山出てきます。

ダチョウの巨大タマゴ

ダチョウから生み出される卵の形は普段の食生活の中でも活用する事が多い鶏の物と同じですが、大きく異なるのはその大きさです。

鶏の物に比べると20倍にもなる上に、殻の厚みが2ミリもあって重量は1キログラムを超えます。

そういった卵は医療分野でも熱視線が注がれており、理由は卵をきっかけにして抗体が得られる様子が挙げられ、抗体を人体の中に入れると体内に存在している異物を除去する事ができるので、卵をきっかけにして生み出された抗体を活用すれば花粉またはインフルエンザに悩まされなくなります。

近年では新型コロナウィルスに対する効果も研究されており、もっと研究が進めばダチョウの卵が新たな対抗策となりうる可能性も十分あるのです。

日本でのダチョウのタマゴ研究の第一人者である教授の動画をぜひごらんください。

新型コロナを『ダチョウ』で撃退?!25年間ダチョウと暮らす教授が語る「ポテンシャル」とは(2020年3月17日)

ダチョウ最大の武器である長い足がダチョウの命を守っている

生息しているアフリカには他にも多くの動物が存在しているのにも関わらず、身を守る事ができていて安定的な生態が維持できているのは先に書いたように最強の視力と嗅覚がありました。

しかしダチョウさんはそれだけではありません。

そう、あの長い足ですね。

体重が100キロもあるのに、一見してわかるほど細い足で体を支えたり移動できる様子からもわかるように足が持つ力は強くて、走った時には時速60キロも出す事ができますし、歩幅については1歩あたり4メートルととても広いです。

速く走ったり広い歩幅で移動できるという事は蹴り出す時の力が強いという証拠でもあるので、キックされるとライバルであるライオンも遠くに飛ぶほどです。

人が蹴り飛ばされれば、当たり所次第では死に至る危険性もあります。

ライバルに対抗する事ができるほどの体の能力を持っているからこそ生態圏での生活が維持できているわけです。

そして草食動物という事もあってスタミナにも長けているため、全速力で走り続ける事が出来る時間はなんと1時間。

時速60キロで1時間走り続けられるって……車ですね。

早く走れる秘密はその足の形にあります。

木に登ったり、空を飛んだりという本来できれば便利に決まっている能力を潔いほどに全て捨て去り、代わりに独特な二本しかない足指でもって強力に地面を蹴り、爆速で走行するのです。

オリンピック選手育成ゲームで走力のみに全振りした――そんな感じなのがダチョウさんの脚力なのです。

まとめ:飛べない鳥は地上で縦横無尽に走り回っていたのだ

ダチョウのように飛べない鳥は他にも数多く存在しています。

皆の愛され役であるペンギンもそうですし、エミューやヒクイドリなどもそうです。

空を飛べずともそれら鳥はたくましく生きているのですが、中でもやはりダチョウが一番パワフルに地上での飛べない鳥ライフを満喫しているように思えます。

まだまだ多くの謎を秘めているダチョウ。

ぜひ次に動物園に行った時には、足の先から大きな目まで、しっかりじっくり観察してみてください。

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