【日本書記】最低限覚えておきたい日本神話と神様5柱【古事記】

最低限の日本神話

日本人である以上、多少は理解しておきたいのが『日本神話』です。

しかしいざ調べてみると、神様はやたら出てくるし、 

ウビビメノアキサメノクサビコ(←こんな神様はいませんが) 

みたいな名前がいっぱい出てきてもうげんなり。

そこで今回は最低限知っておけばまぁなんとかなりそうな日本神話についてと、覚えておきたい5柱(神様のことは人などではなく柱と数えるのです)についてです。  

そもそも日本神話ってなんだ?

そもそもの日本神話というのは、『日本書紀』と『古事記』の事を指します

 作らせたのは、両方共に天武天皇です。

 同じ人が異なる二つの書を書かせた理由はなに? 

という当然の疑問が湧いてくると思います。

 最低限知っておけば良いこととして、 

『日本書紀』も『古事記』も日本がどのようにして出来て、どのような歴史で今の天皇家に繋がるか を書いています。

 更に、ただ普通に天皇家までの歴史を描いたところですごくもなんともないので、神様が直接天皇家の先祖になっていることを書いているのです。

 故になかなかのぶっ飛びっぷり。そこが魅力でもあります。 

そして二つの書がある理由は、

 国内の民に向けて書いたのが『古事記』。故に『古事記』の方が面白い読み物にするためなのか描写が大げさな感があります。

 一方の『日本書紀』は、外国向けに書いた日本の自己紹介みたいなもの。故に淡々としていて、天皇家の描写がとても多いです。 

また、当時の「外国」というのは主に中国で(それしか知らなかった時代ですので)、その為『日本書記』は漢文で書かれています。

 これら二つの書は微妙に内容が違っている箇所があり議論が尽きないのですが、とにかくこの二つの書に書かれている神話を一般的に『日本神話』と呼ぶのです。 

最低限知っておきたい日本神話の流れ 

では超簡単に日本神話の流れを書いておきます。

あくまでも神話のみに焦点を当てていますので、人代の逸話は省きます。 

1・国生み 

日本列島誕生がぐるぐると水をかき混ぜたり生んだりすることで出来る様子が書かれている。 

2・神生み

イザナギ・イザナミによってたくさんの神様が産まれる様子が書かれている。 このパートでイザナミは火の神を生む際に火傷を負い死亡。死後の国である黄泉の国へイザナギが向かうのもこのパート。

3・天岩戸 

スサノオが暴れん坊過ぎてアマテラスが岩戸に隠れちゃう有名な逸話。 

4・出雲神話色々 

ヤマタノオロチ退治や、因幡の白兎の逸話が書かれる出雲神話に基づいた記述のパート。 

5・国譲り 

誰が地上を統べるかもめるパート。最終的には大国主が天の神々に折れて統治権を譲ることを約束する。 

6・天孫降臨

いざ地上を統べるべくアマテラスの孫である邇邇芸命(ニニギノミコト)が降臨。天の孫が降臨した、ということで天孫降臨。まんまです。 

7・山幸彦と海幸彦

 降臨した邇邇芸命の子供である山幸彦と海幸彦の物語。そして山幸彦の孫が神武天皇。ここでついに現代の天皇家と直結するわけです。 

因みに、神武天皇を第一代天皇とした場合、令和二年現在の徳仁(なるひと)天皇で126代目です。 神様と直結してるんですよ! と、言う為の日本神話。 

最低限覚えておきたい神様5柱

では上記の話を踏まえ、日本神話を語るうえで最低限覚えておきたい神様5柱を選定しました。 

イザナギ・イザナミ 

まずは母なるこの日本列島を作り上げてくれ、主要な神様も生んでくれたスーパーパパことイザナギ(伊邪那岐・伊弉諾など書によって漢字が異なります)。

イザナミと共に国を作り、さらに死んだイザナミを追って黄泉の国にまで冒険しにいく頼もしい男神。

また、イザナミに会いに黄泉の国へ行き、そこで醜い姿となったイザナミから逃げ帰ってきた際に川で禊をします。

その川での禊で生まれたのが非常に重要なアマテラス、スサノオ、ツクヨミの三柱です。 

そしてその妻であり、イザナギと共に国を生み、神を産んだゴッド母ちゃんがイザナミ(伊邪那美・伊弉冉)です。

悲しいことに火の神を産んで陰部に火傷をし、それが原因で死んでしまいます。

出産の孕むリスクは今以上のものでしたでしょうから、そういった教訓も得られる逸話ですね。 

アマテラス 

日本で最も格の上である女性の神様が、アマテラス(天照大神・天照大御神)です。

男神説もありますが、それはここでは置いておきます。 

太陽神でもあり、古くからいかに人々が太陽を崇めていたかもわかります。

スサノオに手を焼き天岩戸に隠れちゃう逸話が特に有名ですね。 

ここで紹介している5柱の中でも、絶対に覚えておいた方が良いと言えるレベルの神様なので確実に覚えておきましょう

 皇祖神とも言われますので、とにかく今の天皇家の始まり(祖)はアマテラスなのです。偉いのです。 

スサノオ 

アマテラスとは対極にある、暴れん坊の神様であるスサノオ(素戔嗚尊・須佐之男命)。

アマテラスの神々しさに比べると、どこか人間味のある粗っぽさが魅力的な神様でもあります。

スサノオのスサは「荒」であるとも言い、人の荒々しさを体現したような神様になっています。 

ヤマタノオロチ退治の逸話がおそらくは一番馴染みのある逸話かと思います。 

荒ぶる人のサガ、そして荒ぶる自然。

きれいごとでない部分を担っているという意味でも、やはり覚えておきたい神様です。

尚、アマテラス、スサノオと並んでイザナギの禊により誕生した神様にツクヨミがいらっしゃいますが、最低限覚えておきたい神様からは省いています。 

理由は、間違いなく超重要ポジションだったと思われるのにどういうわけかほぼ活躍がないからです。 

理由は諸説ありますが、スサノオを後から入れたら役割被ってツクヨミが空気になった説が僕的にはしっくり来てます。 

ニニギ 

最後の1柱は迷いましたが、高天原から葦原中国へと降臨した神様としてニニギ(邇邇芸命・瓊瓊杵尊)を選出しました。

知名度はアマテラスなどに比べると低いかも知れませんが、ニニギが降り立たなければ今の天皇家にもつながらないので、地味ながら非常に重要な神様。

このニニギが、結構荒っぽい事を孕ませた女性に言い放ったりした末になんとか生まれた兄弟が山幸彦、海幸彦となり、山幸彦の孫が初代天皇になります。 

まとめ

日本神話のざっくりの展開と、大事な神様はおわかりいただけたでしょうか? 

もしこれを読んでもサッパリわからなかった方でも、最低限の最低限、アマテラスが一番偉い神様、ということだけは覚えておいて欲しいです。

更に、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と長い呼び方で使うとグッと「こいつ知ってるな?」感出ますのでオススメです。 

そして最後に、ツクヨミという空気となった夜の神様がいたこと、できれば忘れないであげていて欲しいです。

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